ドルインデックスとは? 為替・金融FX用語解説
よく聞く言葉、「ドルインデックス」の意味を初心者の方向けに解説しますよ。
「ドルインデックス」
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この記事の目次
ドルインデックスの基本的な意味
英語でUS Dollar Indexです。
たとえば、オージードルだと上がってるのに、ユーロドルだと下がってて「ドルは高いのか安いのかわからない!」ということを解決するために出される指標、それがドルインデックスです。
ドルインデックスはいろんな通貨とドルを比べて出します。
すこし難しい言い方をすると、
複数の主要通貨に対する米ドルの為替レート(相場)を指数化したもの。
複数の主要通貨に対する「米ドルの総合的な価値」を示す指標。
です。
ドルインデックスはどこで見ればいい?
答えを最初に書いてしまうと、「世界株価.com」で見るのが一番見やすいです。
トップページに「日経平均」や「NYダウ」などのチャートがあって、少し下に「ドルインデックス」のチャートがあります。
これは「ICE」のドルインデックスの値です。あとでICEとか説明しますね。
ほかの簡単な方法としては、
ドルインデックスは種類がある
計算方法の違い、先物と現物の違い、で種類がいっぱいあります。
よく見られているのは、この2つです。
・「FRB」のドルインデックス 連邦準備銀行(アメリカ合衆国の中央銀行にあたる)
それぞれ、ほかの通貨と比べる計算をしてドルインデックスを出すのですが、出し方や比べる通貨の重要さが違っています。
で、ファンダメンタルを本気で見たい人は、結局2つとも見るしかないみたいです。
いちおう、国際決済銀行(BIS)とも比べて一覧にしてみます。
国際決済銀行(BIS)が出しているドルインデックス | ほかと比べユーロの比重が最も低い | 対象通貨は43種 |
ニューヨーク商品取引所 (NYBOT)が出しているドルインデックス | ICEと同じ。ユーロ、円といった先進国の通貨の比重が高く、中国元は含まれない。(ユーロ6割)FXではこの値を見ることが多い。ていうかどこもほとんどこれのことを話してる | 対象通貨は6種 |
FRBが出しているドルインデックス | 先進国よりも、メキシコペソ、カナダドルといった米国の「ご近所さん」の通貨の比重が高いのと、中国元の比重がトップなのが特徴 | 対象通貨は26種 |
※ICEは、インターコンチネンタル取引所(IntercontinentalExchange)というところ。ここは先物やデリバティブ取引を扱っています。
で、ニューヨーク商品取引所はそこに途中で買収されて一緒になったのです。
というか、買収されてからは、ニューヨーク商品取引所のことをICEと書いてあるところが増えてきました。
こんがらがるけど、どっちも一緒!と思っておけばOK。
ドルインデックスを計算するときに使う通貨
ユーロや日本円、英ポンド、カナダドル、スイスフランなど複数の主要通貨です。
計算する組織によって比率とか採用通貨が違います。
ドルインデックスのページの探し方
こういうのって、ほんと見つけにくいよね……。
国際決済銀行(BIS)
もう、ここです。
グラフじゃないし、たぶん誰も見ないと思うw
開いたら、「Daily Data」というところがあるので、クリックするとCVSというファイルがダウンロードされてものすごい昔からのデータが書いてあります。こんなの銀行の人くらいしか見ないんじゃないかな((+_+))
トップページからだとこの絵みたいに進んでください。
ダウンロードしたエクセルファイル(CVSというのです)見ると1985年から載ってます。
せめて10年ごとくらいに分ければいいのに(;´Д`)
いちおう、書きました(;´Д`)
ニューヨーク商品取引所 (NYBOT)(ICE)
このリンクを開くとチャートを見ることができます。
ICEのチャートってどれ???
ってなったら、ここですw
https://www.theice.com/products/194/US-Dollar-Index-Futures/data
インヴェスティング.comも「米ドル指数先物」のページがあります。探すときは「DXZ7」で探します。
URLはこれです。
ついでに、「DXZ7」で検索するといろいろ出てきます。見やすいところをお気に入りにするとよいかな(‘ω’)ノ
ウォールストリートジャーナル
マーケットウオッチ
バーチャート.com
FRB
FRBもチャートにもグラフにもしてくれてないです。
ここが
一覧で、そのなかに「Nominal Indexes」(名目ドルインデックス)というのがあるので、そこで、「Daily」とか「Monthly」とか好きな時間を選んでクリックします。
「Monthly」(毎月)ならなんと1995年から2017年12月までのドルインデックスが一覧表で出てきます。
銀行の人なんかは、これをエクセルに取り込んでチャートを作ったりしているそうです。大変ですね(;’∀’)
この図のURLはこれです。
(名目というのは、ごちゃごちゃと細かい計算をする前の数値で、これが主に見られています)
おまけのブルームバーグ
最後に参考までに、ブルームバーグです。
このURLはザラ場といって「いまどのくらいかな?」というのが知りたいときに見るもの。現物の値段というとわかりやすいかも。
先物の値と少しだけ違っています。
https://www.bloomberg.co.jp/quote/DXY:CUR
ちなみに、もっと精密で速い情報がほしいときは、ブルームバーグに高いお金を払ってブルームバーグ端末という機械で見なくてはなりません。バイナリーオプションで儲かった人は導入してみてね笑
「世界株価.com」で十分だと思いますけど(;’∀’)
ブルームバーグのトップページからは「DXY:CUR」と入力して検索してください。
114なの?93.8なの?ドルインデックスの数値
出しているところによって、全然違う数値です。
計算方法や目的が違うのでそうなってしまうのですが、何度もいうように「ICE」(出しているのはNYBOT)のやつにとりあえずロックオン!しておきましょう。
つまり、今なら「93.8」とかの数値をみんな話題にしているので、私たちもそれを見ればOKということになります。
国際決済銀行(BIS)が出しているドルインデックス | 2017年12月5日の値は、114.17 |
ニューヨーク商品取引所 (NYBOT)が出しているドルインデックス | ICEと同じ。2017年12月6日の値は、93.84 |
FRBが出しているドルインデックス | 2017年12月6日の値は、119.2430 |
ドルインデックスは、FXではどう使う?上がればドル/円も上がる?
構成通貨によって性格も数値も変わるドルインデックスですが、こんなふうに使われるようです。
・ICEのものは、ユーロの比率が多いから、ユーロドルの予想をするめやすになる。
なるほど。欧州にはロンドンという巨大市場もありますし、注目されるのもうなずけます。
・ICEのものは、金価格と逆の動きをする。
これもよく聞く話。ただしこのところ、ビットコインに資金が膨大に流れているせいか、はっきりと反対のチャートになりにくいみたいですね。
・FRBのものは、米国と関係の深い国の比率が高いので、米国の貿易の状況を予想するのに便利。
・国際決済銀行のものは、とにかく世界中の国と米国との関係を知りたいとき。
なんていう使い方です。
金価格との関係は、チャートにしてみると、ICEだけでなく他が出しているものでも、ある程度は逆の動きになっているようです。
ドルインデックスは、海外バイナリーオプションにどう関係するか?使い方は?
これも、すぐに「上」「下」を教えてくれるものではないです。
月一でも週一でもいいので、定期的にチェックしておく程度でいいのかな。
みたいな使い方ですね。
ドルインデックスまとめ
・世界で最も信頼されているのが、FRBのドルインデックスといわれている。
・でも為替市場で話題になるのは、ICEのドルインデックス。つまり先物の値をみんな見ている。
・国際決済銀行のドルインデックスは、やたら対象通貨が多い(国際というくらいだから当たり前?)割には一般の人が使ってない
・国際決済銀行のドルインデックスは、バイナリーオプションでは気にしなくて良いか!
ドルインデックスに関係する専門用語解説
ドルインデックス・・いろんな通貨とドルとの関係を計算して、できるだけドルの本当の価値を出そうとがんばったもの
国際決済銀行(BIS)・・各国の中央銀行相互の決済をする組織。日銀の黒田さんも会議に出席してるね
ニューヨーク商品取引所 (NYBOT)・・ここがドルインデックスの先物を扱っている
インターコンチネンタル取引所(IntercontinentalExchange)・・ICEのこと。NYBOTはここの傘下
FBR・・アメリカ合衆国の中央銀行にあたる役割をする「連邦準備制度理事会」
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