イギリスのメイ首相が禁断の言葉を口にして1か月!ポンド殺人事件との関係は?
イギリスのメイ首相といえば、今年6月23日に行われたEU離脱かどうかの選挙で負けた責任を取って辞任したキャメロン首相の次に就任した人ですね。女性首相だし、なんだか世界中の重要人物に女性が増えたな~という印象でした。
しかし、一方では「仲の良い閣僚5人くらいと話すだけで国の重要な政策を決定してしまう」「ずっと黙り込んでいて、突然意外な政策を発表して公益性を著しく欠く性格だ」という批判もあります。
そのメイ首相、守られるべき「中央銀行の独立性」を脅かす発言をしてポンド市場をあっと言わせました。これが10月のはじめのことです。
そして、その発言に対して、あたふたと財務省のハモンド氏が10月25日、金融政策やEU離脱に関して緩和を期待させる発言をしてポンドが急落。
次にカーニー英中銀総裁が発言すると、ポンドは反転。インフレ率が来年には上昇するなどの発言でした。いったいどうなってるの?!
この記事の目次
ちょっとその前に、中央銀行の独立性ってなに?
主だった国では、中央銀行が金融政策を行う際に、政府が圧力を加えたりしてはいけないと決められています。
イングランド銀行が独立性を獲得した経緯
17世紀、イングランド銀行は「政府の銀行」としてスタートしました。戦争で財政が悪化していたために、それを緩和する目的がありました。
イングランド銀行の独立性についての議論は、1992年からされました。これは、欧州為替相場メカニズム(ERM)からの離脱によるポンド安を避けるため、インフレターゲットが決められたことからです。
(この前に、例のジョージ・ソロスがポンドの売り浴びせをしたポンド危機があったのですよね)
ERMを離脱して、ポンドは変動相場制へと移行しました。金融政策でインフレ率をコントロールすることができますが、このときに政府が公定歩合(いまだとオフィシャル・バンク・レートがこの役割を果たしています)を決定すると対外的に信頼されないというので、議論がはじまったのだそうです。
そして、正式にイングランド銀行が公定歩合の決定権限を持ったのが、1997年5月の、ブレア政権発足後でした。また、1998年にはBOE法が改正されたので、より独立性を高めた金融政策が行われている……はずです。
中央銀行の独立性って、100年くらいの歴史があるのかと思ったら、20世紀に入ってからだったのですね。全然関係ないのですが、総裁ってエリザベス女王が任命するのだそうです。ちょっとかっこいい。
(グローバルセキュリティ研究所のhttps://www1.gsec.keio.ac.jp/upload/freepage/file/dGrOlcCkSfAJ.pdf他を参照しました)
イングランド銀行の独立性とは
さっきの、ブレア政権発足時には、公定歩合の決定権のほかに、イングランド銀行法も改訂されたそうです。
そして、組織の構造も決められました。
政府は、どこかの国みたいに中央銀行に圧力をかけたりせず、政府の都合のいいように動かそうとせず、中央銀行の独立性を守らないとダメなのです。でも、国益に影響を及ぼす場合は政府がイングランド銀行の決定を変えることができるという例外もあると書かれています。
メイ首相が言い放った、言ってはいけなかったかもしれない言葉とは?
翌日は、ロイターなどでもわーっと取り上げられて大騒ぎでしたね。メイ首相は、こう言ったのです( ;∀;)
英中銀の低金利政策には副作用がある
英中銀の低金利政策には副作用がある
英中銀の低金利政策には副作用がある
ええええ( ;∀;)
政府側の人が、中央銀行の政策を堂々と批判していますね。日本語のニュースにもなったくらいですから、世界中を駆け巡る状態でいってしまってます……。
そして翌日から、蟹さんもあたふたあたふた
翌日、10月7日にイングランド銀行のカーニー総裁は、
「あの発言は中銀の独立性を脅かすものではないです~」と言って一生懸命、打ち消そうとしました。
ものすごく中央銀行の仕事ぶりに、ズカズカ入って来てたんじゃないかと思いますが(;’∀’)
ポンド殺人事件との時間的関係
10月7日の金曜日の事でした。東京株式市場もこれからという朝8時過ぎ、いきなりポンドが大暴落したのです。日本のほとんどの、ていうかすべての業者のレートが飛んで、30分足で900pipsの差ができたところも。ロングをしていた人はひどい目にあったでしょう。
これが「ポンド殺人事件」と呼ばれています。
メイ首相の発言は、ロンドンのニュースで5日となっています。そうするとポンド殺人事件は1日以上経っています。言った瞬間ではないので関係ないのでしょうか。
ポンド殺人事件の原因は、ファットフィンガーと呼ばれています
ファットフィンガーは、太った指という意味です。太った指が発注のためのキーボードの変なところを押した(2個同時に押した?)のが原因ではないかという話を多く聞きます。
つまり、誤発注ですね。
でもこれは噂の域を出ないので、真相は謎です。メイ首相の発言が全然関係なかったとは、ちょっと思えないのですが……。
日本の大口投資家が、やっと日本語に翻訳されたメイ首相のニュースを読んで、さっきの出来事かと思って慌てて発注しちゃったとか、そんなこと、過去にもありましたものね。
5日のメイ首相の発言が月末近くまでポンドを不安定にしているのはなぜ?
月初のメイ首相の発言、月末の財務省要人や中銀総裁の発言まで尾を引いて、ポンドを乱高下させているのは、なぜでしょうか。
まず、ポンド殺人事件でポンドをトレードする投資家の大部分の資金が傷んでしまったという土台があるようです。
そして、落ち着いたとはいえ、ブリグジットが安全に着地するかどうかも闇の中ですよね。
そういう不確定要素が転がっている状態で、ポンドの方向性が定まっていない、市場が薄くなっているので、よく動くのではないかと言われています。
特に、要人発言だけでナイフのようなチャートを描きながら進んでいるのはまさに「殺人通貨」の名にふさわしいようです。
これからのポンド
こんなふうに、要人発言のたびにぐさっと動くポンドですが、これからはどうなっていくのでしょうか。
正直、いつ上がるか下がるかなんて、予想できませんね( ;∀;)
これから、気になるのは、政策金利ですね。政策金利はすえおきの0.25%が予想値です。あと、カーニー総裁の定例会見が発表と同時にあるのも怖いですよね(笑)。
11月3日 21:00 政策金利発表、議事録、四半期インフレ報告
11月3日 21:00 カーニー総裁定例会見
それから、来年は大きなイベントがあります。
2017年4月 ブリグジットスタート
同6月 カーニー中銀総裁の任期終了
カーニー総裁の任期終了、大きいですね( ;∀;)
最近では、9月にオーストラリアの暴言家、スティーブンス総裁からロウ総裁にかわりました。まだ個性がはっきり見えてこない気がするロウ総裁。でも、こういう人事のあったすぐ後って、会社とかでもそうですけど最初のうちしばらくは様子を見ていて目立った動きをしないですよね。
ということで、イギリスもカーニー総裁の次の人がどんな人でどう動くかは、じっと観察していないとすぐにはわからなさそう( ;∀;)
まとめ
という殺人通貨のポンドでしたが、値幅が大きいので一度ハマるとバイナリーオプションにはありがたい通貨でもあります。
要人発言は、突然あるときも。お互い気を付けてトレードしましょう!
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