中国の元が急騰して韓国ウォンが急落な2017年新年ドル円相場
2015年にはスイスショックがあったし、去年の2016年には中国ショックがあったし、今年の1月には何が起こることやらや~ん。
ドル円が年初からまた下落~トランプ相場で上昇した分の調整による下落と言われていますが、人民元の方にも注目。
この記事の目次
1月のドル円下落は、また人民元のせい?!
1月は為替相場は2日から動いていたのですが、本格的に始動した感のあったのは1月3日のオセアニア時間くらいからだったでしょうかね~。
それでも3日はニュージーランドが祝日だったので、オーストラリアだけのスタートという寂しい雰囲気でした。そして4日は日本でも株式市場がスタートして賑やかになったのは良いのですが、オフショア人民元の動きが不穏になっていき、5日には「元高騰」のニュースが流れました。
「オフショア」人民元というのは、世界のみんなも取引できる人民元のことだから、私たちにも関係ありますよ~。
とりあえず「オフショア」じゃない人民元は、無視しとこう~。ややこしいから。
1月5日、中国の介入で人民元上昇でドル円下落
ここから「元」って書きますね~。全部いちいち「オフショア」と「違うやつ」って書いているとめちゃくちゃになるから。
以前から中国は、オフショア人民元が下がりすぎているので買い支えてきました。もっと前は元安に誘導して自分だけ得をしようとしていたのですが、下がりすぎても損してしまうのですね。
で、現在は「もうちょっと元は上が良いなあ」と考えている様子。
とにかく今年も安定走行?!の1月スタートのオフショア人民元の乱高下、オーバーナイト金利という短期金利に至っては100%の上昇だそうで、いつの時代だよって話ですが今回はそういうわけで「元高」が為替市場に影響を与えました。
最近はなんとなく「元切り下げ」みたいなのがドルを下げる印象でしたが、元が高くなってもドル円って下がるんですねえ。。。
ドル元のペアを考えれば当たり前なのでしょうけど。
今日は日曜日ですので、先週6日の終値が6.8522元です。5日の最低値というか最高値は、6.7883元でした。
それでは、ラジオを聞いていたら今回の元高がどのようにして起こったのかの話がいくつかあったので、メモしておいたのをまとめてみます。
元高の理由か?その1は、政府が四大銀行に命令した説
これまで元を買い支えるために、外貨準備として持っていたドルをバンバン使ってきた中国。この外貨準備高は2014年の約4兆ドルをピークに減っています。(数値は世界経済のネタ帳さんから)
「メンツ」を重視する中国としては、外貨準備高が減っているという弱みを見せたくないという考えがあるらしいです。
元を売っているヤツラに損させようとする中国政府
中国には「四大銀行」というものすごいでっかい銀行があるそうです。そこに一声、政府が命令して市中にお金を流さないようにしたそうです。
「四大銀行」とは、中国銀行、中国工商銀行、中国農業銀行、中国建設銀行、のことです。名前だけでも巨額な元が動いていそうですね。
ちなみに、銀行間のオーバーナイト金利なので「長期国債の金利」とは違い、これが上がれば人民元も上がるってことみたいですね。実際上がってますし。
元の金利が上がるとヘッジファンドはどうなる?
中国政府が四大銀行に命令し元の金利が上がると、ヘッジファンドなど元売りで儲けていた人たちが元を買い戻すので、結果としてドル売りになってしまうのだそうです。
ほほ~。ややこしい。
まさに恐怖と欲望ですな。
それからそのポジションのヘッジとしてはドル円のショートになるので、これもまさにドル円下落の原因だとのことでした。
その2は、外貨規制のせいで元売りが殺到するのを防ぐ説
中国には「外貨規制」という意味不明な規制があり、このせいで毎年1月1日をすぎると元売りが殺到、元安を防ぐための元買い介入という説。
数えきれないほどの外貨や貿易に関する規制
どういうことだろうと「中国の外貨規制」という言葉で検索したら、中国の通貨に関するおびただしい規制や決まりがあって、読むのが嫌になりました(笑)。
外貨両替に限度額がある!
こういう規制のうち、こんなのがあります。
中国内で得た人民元収入を個人で外貨両替する場合は(中略)一人あたり年間合計5万米ドル相当額以下に制限される
これのせいで、1年ぶんの両替を使い切ってしまった人たちの間で新年になったとたんに両替パニックが起き、元が一気に安くそしてドルが高くなるという説です。
こういうのもお金持ちだけの話だとは思いますが、気にはなりますね。
ただこの説だと、さっきの「銀行間のオーバーナイト金利」が上がった理由が説明できないのが悲しい。
ビットコインが影響を受けておおさわぎ
1月3日、4日には「ビットコイン史上最高値」というニュースが地上波テレビでもやっていました。
そしていきなり5日には元が上がったので、ビットコインは急落しました。
どうしてかというと、世界で一番ビットコイン投資にお金を流し込んでいるのは中国、つまり元でのことだからです。どうやら逆相関になっているようですね。
中国の富裕層の動きを推し量るめやすになるかもしれないビットコイン
おまけ的な話ですが、中国元が大きく動くとビットコインも影響を受けるので、逆にビットコインを見ていて中国の不穏な動きに気づくということがあるのですよね。
少女もビックリ!韓国ウォン下落
韓国ウォンのシンボルは「KRW」株価指数は「KOSPI」です。
これはYバイナリーにもないので、バイナリーオプション的にはマイナーな国ですが、ちょっと話題になったのでついでに。
韓国の「慰安婦問題」で日本が今までになく強気だというのもあって、韓国ウォンが下がっています。
日本の証券会社で「楽天証券」さんで「ウォン/円」を見ることができます。今0.097円くらいで、年末の0.099越えをピークに下がっています。
釜山の日本総領事館の少女像
慰安婦問題の象徴ともいえる少女像を目立たせることは、日本にケンカを売っているのと同じです。今まで割と大人しく言うことを聞いていた日本ですが、経済的な制裁ともいえる「日韓スワップ協定を中止」にしてしまいました。
韓国としてはお金の融通が利きにくくなる措置です。
つまり毎年1月に起きそうな、覚えておくことは?
韓国の問題ですが、急に日本が強気になったのは他の国がどこかで味方してくれるのかななどと思いました。
それはいいとして、毎年1月と夏ごろには中国発の波乱が起こるのがここ数年のトレンド(?)みたいになってきたので、一応覚えておいたほうがよさそう。
特に、1月の元から外貨への両替は毎年起こりそうなので要注意ですね。
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