ラチェット効果とデモンストレーション効果とは?
「ラチェット効果」の意味でーす。これは相対所得仮説っていうやつを説明するための言葉。「デモンストレーション効果」と並べて言われることが多いです。
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この記事の目次
ラチェット効果の基本的な意味
経済学者のジェームズ・デューゼンベリーさんの仮説です。
ジェームズさんはマクロ経済学といって、家計とかよりも世界の経済のことを考える人でした。
で、相対所得仮説というのを言いだして、その中にラチェット効果もデモンストレーション効果もあります。
比べて考えていたみたいですね。
相対所得仮説のことは、最後のほうで書きますね( ゚Д゚)
ラチェット効果の英語や反対の言葉
似た言葉 | 歯止め効果 |
反対?でもないけど、仲間の言葉 | デモンストレーション効果(demonstration effect) |
英語 | Ratchet effect |
ラチェット効果とは?デモンストレーション効果との違いは?
こういうの表にするのがわかりやすそう。
相対所得仮説 | 消費に関する仮説で、現在の消費は時間や空間に左右されるという説 |
ラチェット効果 | 時間の影響を受けて表れる効果 |
デモンストレーション効果 | 空間の影響を受けて表れる効果 |
ラチェット効果とデモンストレーション効果の詳しい意味
日本語で「歯止め効果」といわれるラチェット効果ですが、もうちょっと具体的にどんなものか知りたいですね。
ラチェット効果 | 景気が悪くなって、お給料が安くなっても以前の消費ボリュームを維持してしまうこと。 なんか「歯止め効果」っていうよりも「消費の歯止めが効かない効果」って感じだけど、その消費行動は世間の景気を下支えする。 マクロの視点からいうと「歯止め」なんだね~。そんなの下支えされたって消費者は後で貧乏になると思うけど。 |
デモンストレーション効果 | インスタとかでセレブの生活を見ると、それに影響を受けた消費をしてしまうこと。やっぱり後で貧乏になるよね。 |
どっちもよく見ると、消費者はどんどん貧乏になる効果だね( ;∀;)
もよ~ん。
マクロ経済ってそうなんだね。
なんの研究なんだろう。役に立つんだろうか。
ラチェット効果はFXでどう使われているか
FXをやっている人にとって、ラチェット効果とかデモンストレーション効果とかは、知識として持っていてもトレードでは使わないか。
ラチェット効果は、海外バイナリーオプションにどう関係するか?使い方は?
バイナリーオプションの「上」「下」を教えてくれるものではありません。
これは、FXと同じ理由です。
ただ、経済心理学っていうことでは、バイナリーオプションって短い間にすごい感情が動くから、暇な人はググって調べても面白いかも。
バイナリーオプションで失敗したときって、後で考えると「なんであんなところで入っちゃったんだろう~ぜんぜん経済合理的じゃないよ~」と思うことよくあります。
(経済合理的っていうのは、いつでもちゃんと儲かるような行動をとるってこと。かんっぺきに理論どおりに経済行動ができるってこと。そんなんできるわけないけどw)
相対所得仮説と絶対所得仮説について
こんな下のほうになってしまいましたが、ジェームズさんの相対所得仮説っていうのは、昔の経済学よりも新しいです。
昔のというのは、ケインズとかそういう時代です。
ケインズのマクロ経済学と「絶対所得仮説」
ケインズはマクロ経済学の元を作ったような人で、1883年生まれ。「人間って儲かってればお金使うし、儲からなくなったらお金使わなくなるよ」というとても自然な消費心理がベースになっていました。
人間はみんなめちゃくちゃ経済合理的に行動する(損するような行動はしない、たとえ感情が爆発しそうでも)ってやつです。
だから、「絶対」。
デューゼンベリーのマクロ経済学と「相対所得仮説」
で、ジェームズ・デューゼンベリーさんは1918年生まれ。ちょうど100年前ですね~どうでもいいけど。
「人間ってときと場合によって(時間と空間)、ぜんぜんわけわからん消費行動を取るよね」、っていうのがこの人。
ケインズと反対ですね。
だから、比べるものがあるので「相対」。
まあ~どうでもいいけどね。
ラチェット効果まとめ!メルカリ時代に通用する?
ラチェット効果も、今から100年前に生まれた人が考えたもの。
ケインズのシンプルすぎる考えからすると、人間をよく観察したな~って感じするけど、今ってこれも通用しなくなった気がする。
きゃべつ博士はそう思うよ爆
ラチェット効果とデモンストレーション効果がメルカリに負けた理由
今って、1990年代から所得が低い人はずっと低くて、その間にみんなしたたかになってる。(バブル崩壊後)
だからお金使わないよね。
バブルの時代が終わってすぐなら、バブルの人はしばらくの間、高額なものを買ってたかもしれないけど。これはラチェット効果だよね。
でも、車も借りればいいし、欲しいものはメルカリで安く買えばいいし、いらなくなったらメルカリに売ればいいし、っていう時代だから、ラチェット効果だけでなく、デモンストレーション効果もぜんぜん効かない世の中になってると思うんだけど。
バイナリーオプションには関係ない話だけど。
なんか大学のページがあったので信用できるかなと思ってURL置いとく。https://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/~sasayama/macroecon/lecture09.html#anchor2423555
ラチェット効果に関係する専門用語解説
相対所得仮説・・今の消費行動とかは、過去の(しかも最高の)所得に影響されちゃうよってこと
デモンストレーション効果・・セレブと同じものを買っちゃうよ、貧乏なのに、ってこと
ラチェット効果・・過去最高の所得のときと同じ消費行動が止まらないよ、どうしよう、ってこと
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