ボラティリティとは? 為替・金融FX用語解説

よく聞く言葉、「ボラティリティ」の意味を初心者の方向けに解説しますよ。

「ボラティリティ」とは為替などの価格変動や変動幅、変動率のことをいいます。

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ボラティリティの基本的な意味

ボラティリティの読み方は、「ぼらてぃりてぃ」です。

為替などの価格変動の度合いをあらわすもの。
価格が大きく変動すれば、ボラティリティも高くなる

業界によって変動幅、変動性、などといいます。また、何の変動をいうかも業界によって違います。
価格変動が大きければボラティリティが大きいということは共通しています。

ボラティリティは英語でなんていう?

似た言葉(類義語) 価格変動率など
反対の言葉 変動の反対だから「静止」みたいな言葉になると思います。
金融用語のなかでは特に見当たりません。
英語 Volatility

ボラティリティが高いとなぜ危険だといわれるのか?

ボラティリティは高いと危険だといわれます。
例えば「日経平均のボラティリティが高い。暴落の危険がある」みたいなことですが、なぜこういわれるのでしょうか?

ボラティリティが高いと危険といわれる理由

直感的には、「値動きが荒いなら急な暴落もあるかもしれない。だから危険だ」という感じで、これでいいと思います。

実際にはボラティリティの数値は面倒な計算から出されています。
で、ボラティリティをもとに「期待される儲けと現実の儲け」の数値を出せるのですが、この差が大きければ投資家が損をする可能性も高まります。

そんなわけで、実際に計算をしてみてもボラティリティが高いのは投資家にとって危険(リスクが高い)ということになるのです。

計算方法は、対象になる金融商品によって多少違ってきます。ここでは複雑すぎるので取り上げません。

ボラティリティの仲間いろいろ


JPXのホームページ。オプション取引をするにはまとまったお金が必要)

ボラティリティの仲間たちをいくつか書いておきます。
ここで「オプション」「オプション取引」と書いてあるのは、バイナリーオプションとは違い、日本取引所グループ(JPX)などで取引されるもののことをいいます。

恐怖指数(VIX指数) 米国のS&P500という株価指数の変動率。25以上上がると危ない的によくいわれる
この数値をもとにした金融商品もたくさん発売されている。
日経平均HV 日経平均のボラティリティ(HV)をあらわす指標。

この下の2つはボラティリティの出し方の種類です。

ヒストリカル・ボラティリティ(HV) 意味は「歴史的変動率」で、過去の一定期間のボラティリティのこと。
オプション取引の用語。ほかに為替、株などどんなものにも使われる。
インプライド・ボラティリティ(IV) 将来のボラティリティを予測したもので「予測変動率」ともいう。
オプション取引の用語。
計算には有名なブラック・ショールズ・モデルが使われる。

参考 日経平均ボラティリティ

ボラティリティとFXの関係、使い方

ファンダメンタルズ分析に主に使います。
たとえばVIX指数が高くなると、米国や日本の株式市場が下がるかもしれないということがいわれます。
VIX指数のめやすは、25といわれます。これを超えると危険だとされています。

簡易にボラティリティを見られるMT4のATRなど


FXで、通貨ペアの値動きのボラティリティを見る方法として、ATRというインディケータがあります。
MT4にもMT5にも最初から入っていて、意味や使い方も検索すればすぐ出てきます。

意味をさっと説明すると、(当日高値+当日安値)÷2のような計算をいくつかして、いちばん大きな値を選んでグラフにしたものです。
真の変動幅といわれ、値動きの強さをすぐに見られて便利です。

上にあげたIVなどとは違った値が出ますが、値動きの激しさを知りたいときにすぐに見られます。

他にボリンジャーバンドも広がっているときには、値動きが激しいわけですからこれもいいと思います。

ボラティリティは、海外バイナリーオプションにどう関係するか?使い方は?

同じ「オプション」とついていますが、JPXのオプションのボラティリティなどは直接は海外バイナリーオプションには関係しません。

MT4のインディケータのATRやボリンジャーバンドは、海外バイナリーオプションのトレードのときに使えます。
海外バイナリーオプションは株などと違って、ボラティリティの高い銘柄をトレードするほうがやりやすいかもしれません。

値動きが荒いのは判定のときに間違いなく望んだ方向に向かってくれそうですが、急な反転の確率も上がるので、そこは気を付けたほうがよさそうです。

また、中長期のファンダメンタルズ分析もしたい人は、たまにVIX指数などを見ておくと良いでしょう。

ボラティリティまとめ

投資活動をしている人は、必ずどこかでボラティリティという言葉を見かけると思います。
ボラティリティが大きいほうが勝ちやすいものと、そうでないものがあるので知っておくと良いかもです。

ボラティリティに関係する専門用語解説

ボラティリティ・・金融商品の価格変動の激しさ、穏やかさをいう。

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