因果玉(いんがぎょく)とは? 為替・金融FX用語解説

よく聞くわけでもない言葉、「因果玉」の意味を初心者の方向けに解説しますよ。

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因果玉の基本的な意味

因果玉(いんがぎょく)という言葉を聞いてなんだろうと調べてみました。

損失がすでに大きくなりすぎて、身動きが取れなくなっているポジションのこと。

株の取引でよく聞きます。それだけではなく、商品先物取引でもいうそうです。
最近は、FXの人からもたま~~~~に聞くようになってきました。

「因果玉」の原因は、おもに「高値掴み・安値掴み」です。

ほかに、短気の取引のつもりで持ったポジションが損失をかかえてしまい「それじゃあ長期で持っていればそのうち利益になるだろう」と思ってしまい、長い間塩漬けしてしまうのも、因果玉になる原因とされています。

因果玉は英語でなんていう?

日本の株式市場独特の言い方なので、英語だと「塩漬け」などが近いのではないでしょうか。

似た言葉 しこり玉、塩漬け玉、など
反対の言葉 特になさそうです。
良い押し目買いができたときの「お宝ポジション」あたり?
英語 sitting on shares(塩漬け)など

因果玉の漢字の読み方

「いんがぎょく」が元の読み方です。
ネット辞書では「いんがだま」と読むとも書かれています。

国語の試験に出るわけでもないし、どちらで読んでもいいかなと思います。

因果玉とシカゴIMMの建玉

FXのニュースなんかを見ているとよく出てくる「シカゴのポジションが……」っていうのがあります。
これはシカゴにある先物取引の市場で、通貨先物がどれだけ買われているかという話です。

シカゴIMM建玉のみかたと因果玉

あまり「シカゴが因果玉を持っている」とはいいませんが、書いておきます。

シカゴのポジションのみかたは、慣れないと混乱してしまいますが、ポジションを持っている人が「損をするか儲かるか」を中心にみていくと、少しずつわかってきます。

儲かっていないのに、なかなか損切りできないポジションのことを因果玉というので、もしシカゴIMMの人がそんな状況ならいつか大きな損切りがあると考えます。
シカゴIMMは先物なので、いつかは反対売買(ポジションを手仕舞いする)をしないといけません。
FXニュースでも「シカゴのポジションが偏っている。危ない」とかいいますが、一気に大量に反対売買されたら為替が動いてトレンドが変わってしまうかもしれないからです。(逆にそれまでの動きが加速するかもしれない)

シカゴのポジションが損をしているようなら、時間がたてばたつほど、因果玉を解消する時が意識されます。
(円を大量に売っているのに、ドル/円チャートが下がり続けているなら、シカゴのポジションは損をしていると考えます)


図は松井証券さんからお借りしました。ありがとうございます。
上の図では、米ドルに対して円が大幅に売られていることをあらわしています。
図の上のほうに青い線の説明があって「JPY Short」と書いてあり、これが円を売っている量です。
そのとなりに、赤い線の説明で「JPY Long」と書いてあり、これは円を買っている量です。

この図だと、圧倒的に青が多いので「円売りポジションが多い」となります。

こういうときは、シカゴの人はいつか円を買い戻さなくてはならないので、「円高に警戒しよう」といわれるのです。
(もしこれが因果玉ならいっそう激しく円高になる可能性があります)

シカゴIMM建玉グラフ(ザイ!FX)

因果玉とFX、メリットはあるか?因果玉の解消方法は?


最近、FXの人もこの言葉を使うみたいです。

因果玉を持ち続けるデメリット

損失が次第に大きくなっていくのは当たり前のデメリットですが、メンタル面で知らないうちに重く足を引っ張ってきます。

たとえば、自信のあるトレードをしていても、因果玉の損失を埋めたいという気持ちのせいで新しいポジションさえも損切りが遅くなったり利益確定を焦ったりしてしまいます。

こういう心理は人間誰でも同じで、鍛えてもそんなに変わらないのです。

因果玉があるせいで、自信のあるトレードすら失敗に終わってしまう可能性大ということです。

デメリットを書いてメリットが書いてないと思われてしまいそうですが、偶然にも因果玉が回復して利益になることはあります。でも、これもメリットということではないですから、因果玉のメリットはないのではないでしょうか。

因果玉を解消するには?

もし、私たちがFXなどで因果玉を持ってしまったらどうしたらいいのでしょうか?

一般的には、いさぎよく損切りするべきだといわれます。

これが基本だと思います。
チャレンジしてもいいかなと思うのは、因果玉と逆のポジションの両建てです。
でも、これも上の「デメリット」で書いたように取り返そうとする心理のせいで失敗しやすいです。

(上の図は、両建てチャレンジのイメージ図です。青い線がトレンドの方向で下降トレンドです。因果玉は、買いのポジションで、ずっと持っていて損失が出ています。そこで、売りのポジションを持って少しでも損失を減らそうということです。または赤い矢印のように下がっているときだけ売るという方法です。
でも、最初は上がると思って買っているから考えがまとまりにくいですし、因果玉の損失のせいで両建てのポジションもうまく売買できず失敗に終わることが多いです

因果玉は、海外バイナリーオプションにどう関係するか?使い方は?

海外バイナリーオプションでは、何日も何日も因果玉を抱えるということはなく、判定時間が来たら強制的に損切りになります。
ただし、そのたった数分間の間でも「権利放棄」「途中清算」をしたほうがいいのに決断ができず、損失のまま判定時間がきてしまったら、その数分間は因果玉を抱えていたことになりますね。

FXよりは抱える時間が短いので、軽く見てしまい次回も同じ失敗をしないように気を付けたいものです。

因果玉まとめ


言葉はあまり聞きませんが、FXの人で先物をはじめる人もけっこういます。
先物でよく使うらしいので、誰かが「因果玉」といっていたら思い出してください(‘ω’)

FXの人は、ポジションを取る前、最初から損切りのルールを決めておきましょう

因果玉に関係する専門用語解説

因果玉・・因果は、仏教用語で「原因と結果」のこと。すべての行動が後の運命を決定するっていう意味ですが、トレードをしているとつくづく思いますね(;^_^A

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