約定とは? 為替・金融FX用語解説
よく聞く言葉、「約定」の意味を初心者の方向けに解説しますよ。
「約定」とは、取引が成立した状態のことです。
この記事の目次
約定の基本的な意味
約定の読み方は、「やくじょう」です。
為替、株、先物、オプション、そしてバイナリーオプションでも欲しい銘柄を買うことができると「約定した」といいます。
買いたい人と売りたい人の条件が合わないと約定しません
FXや海外バイナリーオプションでは、そうしょっちゅう売買が成立しないということはないかもしれません。
でもあまり流通していない通貨のときに指値をしても、ぜんぜん約定できないことがあります。また、日本株は人気のない銘柄だとぜんぜん思った値段で売買できないことはよくあります。
約定は英語でなんていう?
似た言葉(類義語) | 契約成立、合意、など |
反対の言葉 | 未約定、決済、など |
英語 | Execution |
未約定は「約定していない」ことです。
決済は、約定した後にポジションを反対売買をして清算することです。
約定いろいろ
約定がついた言葉と意味
約定がついた言葉を少しご紹介します。
一般的なお金の貸し借りのときにも約定という言葉を使います。ごっちゃにならないようにこちらもいくつか書いておきます。
約定日 | 約定した日のこと。株ではよく気にされる |
約定代金 | 約定値段、約定価格も同じ。成り行き注文したときの価格ではなく、取引が成立した価格のこと。 指値注文ならスリッページがなければ約定価格は同じになる。 |
約定利息 | トレードには関係ないが、お金の貸し借りの時に当事者間で合意した利息のこと。 |
約定返済 | トレードには関係ない。ローン契約で、金融機関等との契約による返済のこと |
約定とFX
FXトレードと約定は切っても切れない縁があるのですが、約定拒否だとかそういうこともありました。
約定拒否、スリッページについて
どちらも思い通りの価格(注文した価格)で約定できないことをいいます。
ただし、約定拒否のほうが嫌われている雰囲気があります。
約定拒否とは 人為的なものに対してこう呼ばれます。
業者対トレーダーで注文を入れる方法のFX業者(店頭取引)が、トレーダーに不利になるような価格でわざと約定させること。
レバレッジ規制が25倍になる前の国内業者でもよくありました。規制後は海外FXの業者でいくつか見られるようです。
ただし噂だけということもあるようで、実際使ってみると1万通貨程度のトレードでは怪しい動きはほとんどない業者が多いです。
スリッページとは トレードシステムや市場の需給の変化が理由のものに対していうことが多いです。(中にはわざとスリッページするように仕向けている業者もあるかもしれないですが)
流動性がない相場だったり、逆に値動きが激しすぎるときにおきます。
理由を考えると起きても仕方のないことですが、フラッシュ・クラッシュのような出来事があると価格が決まらなくなってしまうのでこの瞬間に運悪く注文するととんでもない価格で約定してしまい悲しい思いをすることになります。
上のチャートで一か所だけすごく下がっているのが、フラッシュ・クラッシュです。
ちなみにフラッシュ・クラッシュのようなことは日本の祝祭日、お盆と正月みたいなときに起こることがあるので気を付けましょう。
約定と海外バイナリーオプション
図は、海外バイナリーオプションで「レートが更新されたため、約定できませんでした」と出たところ。
海外バイナリーオプションでは、厳密な意味での約定ではなく業者とのオプション売買成立ということになります。
でも、FXのスリッページと同じように急な値動きがあって注文が成立しないことは海外バイナリーオプションでもあります。
すごく不利な場所で無理に成立させてしまう業者よりも「急な値動きで成立しませんでした」となる業者のほうが親切な気がします。
約定まとめ
ネットの辞書サイトを見ると「やくてい」とも読むみたいに書いてありますが正しくは「やくじょう」です。
どんなトレードでも使う言葉ですし、業者となにかで話をするときにも意味がわかっていないと不便です。
約定に関係する専門用語解説
約定・・トレードが成立したこと。日本株では、思い通りに買い約定したときは「売りたい人がそれだけ多い」ということなので喜んでいる間に下がることがある。売り買いのバランスのいい銘柄のほうがトレードしやすいのはどんな市場でも同じではないでしょうか。
スリッページ・・約定してほしい価格とずれて約定してしまう。理由はいろいろあるが流動性のあるドル円などはあまりおこらない。
指値・・注文方法のひとつで、あらかじめ買いたい(売りたい)価格を設定しておくこと。市場がその価格になれば自動で約定させてくれる。
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